2012.05.04(金)16:59:18
「私たちの部屋へようこそ」
レジェンド作品としておなじみとなった「双子」のシチュエーションに、5月の風とともに現れた新たな風。
新進気鋭のサークル、フルトラさんによる新たな双子の幕開けです。
双子 白
双子というキーワードは即座に催眠DNAに刻まれた双子との記憶がよみがえる方もたくさんいらっしゃるかと思います。ついこの間、寂しい出会いを終えたばかりの我々の元に新しい双子が現れました。
フルトラさんのプロデュースする本作は、その声に跪く者多数の紗藤ましろさん。古くはピンクの部屋、最近では数々の記録を打ち立てたRSG、レイプサウンドガールのイメージが強い声の方です。
今回、ましろさんが双子を演じられるということで、聞く際にある種の葛藤がありました。49さんとふぁんさんによってもたらされた双子との思い出、記憶…。この双子はその思いとどう寄り添うことができるのか。その事自体は私自身の弱さゆえの葛藤ではあるのですが、いつまでも過去にとらわれてはいけない、新しい気持ち、新しい世界の扉を常に選ばなければという意思で、ある夜本作の再生を行いました。
どうしても再生当初は過去に知った双子との比較に意識が行きがちになりますが、ましろさんの演ずる新しい双子たち、これがすごく良い物なのです。次第にましろさんの演じる双子との世界にどっぷりとハマっていき、何も気にならなくなる状態に達していきます。その頃には、弛緩した筋肉と神経が左右から聞こえ、時折ハモる声を自然体で受け入れるようになっています。
そして、ここからです。こちらの双子、ましろさんが担当されていることから高まったある種の期待にしっかりと沿ってくれる展開が用意されているのです。まるで我々の趣向を見透かしていたかのように。セルフ、ドライ、どちらのパートでも追い込まれ、おあずけになり、命令口調で翻弄され、最後までイカされ続ける、いや最後というのがいつ来るかわからないこの絶頂、ゼロの絶頂を心行くまで味わうことができるのです。
ましろさんによってこの世界に新しく降臨した双子の少女達。
この新たな双子たちの作り出すその先の世界は、どこに向かっていくのでしょう。
総再生時間:50分
タイトル:双子 白
サークル:フルトラさん
シナリオ:フルトラさん
声:紗藤ましろさん